このページでは、中小企業の経営に役立つ考え方や方針についてわかりやすく説明しています。
      日々の経営に役立てていただけると幸いです。

 


 

 

《コンテンツ》

お金の流れをイメージしましょう。 
 
お客様の事をどこまで知っていますか 聞き上手になりましょう!

売り方に注目してみましょう!  
外出は日常からの脱出です。   お客様は満足していますか?
 
 
お客様との絆を深めましょう!  
安い=喜ばれる、ではない。  キャッチコピーは見えない看板です

 
従業員全員が意識的に仕事してますか? お客様は何故それを買うのでしょう? 主婦の知恵も参考に・・

 
みんなで前向きに悩もう!  少数精鋭・一騎当千・値千金 苦手な事は他に頼もう アリはこつこつと働く
 

お金の流れをイメージしましょう。


 お金というものは、経済にとって血液のようなものです。タンスの中や銀行の中で、ただ眠っていても、新鮮な活力は得られません。

 ですから、いつも滞ることなく流れている必要がありますが、血液が脳や内臓に多く集まるのと同じで、お金も、集まってくる場所とサラサラ流れていってしまう場所あるのです。では、一体どこに集まると思いますか?

宝くじ財団が当たりの本数を増やしても平気なのはなぜでしょう。コーヒーメーカーが帝国ホテルのケーキや豪華な花を1年間毎月プレゼントするキャンペーンを繰り返しても倒産しないのはなぜでしょう。

それはとても多くの人が、当選の夢を見て財布を開けるからです。実際に運を掴むのは、ほんの一部に過ぎないのですが、自分こそはと思う人がたくさんいるので、お金が集まってくるというわけです。

 セールと違うのはここです。

 キャンペーンにしろフェアにしろ、流れ込んでくるお金に対して、お客様に還元する分は全体のほんの一部で済んでいます。

 また、セールでは、利幅が少なく数量なども限定されることが多いのですが、上記の例ではセールとは別に期間を設けることができますし、値引きをしなくてもかまいません。しかもお客様は当たる確率を上げるために、ある程度まとめて買ってくれるのです。

 これなどは、とても上手なお金の流れの作り方と言えるでしょう。

 

お客様の事をどこまで知っていますか


 青い空にふわりふわりと浮かぶ真っ白な雲。夏の空はとってもきれいですね。休みの日の計画を立てるのも楽しい季節です。高原でトレッキングもいいですし、浴衣でデートもすてきです。

 例えば、ちょっと歩きたいなと思ったら、あなたはどこへ行きますか?近所のハイキングコース、稲毛の浜をのんびり散歩、高尾山まで1日かけてお出かけ。いろいろ選択肢がありますよね。

 また、海で晩のおかずを釣ってみるかとなったらどうしましょう。適当な竿をかついで、このへんかなと思う場所に糸を垂らすだけで鯛やヒラメがかかるでしょうか。

 ハイキングをする時なら、コースや時間によって支度が違ってくるでしょう。釣りに行くなら、食べたい魚によって場所も道具も違ってきます。ですから、あなたは自分の計画に合わせて何が必要か、どうやって準備するかを調べる、つまり[リサーチ]をするでしょう。 

 お客様もそうなのです。お客様も自分の欲しい物があって、ここならあるかなと思って来店されるのです。その時あなたのお店に、あなたの好きなものばかり置いてあったらどうでしょう。または、どんなお客様にも対応しようとするばかりに、何でもあるけど特徴がないお店になってはいませんか。

 お客様の好みとあなたの扱う商品のマッチング。世の中の動きにアンテナを立てておくことと同時に、来店されるお客様の好みを    [リサーチ] しましょう。あなたのお客様はどの年代で、どのような暮らしをして、どんな時にいらっしゃるでしょう。なにも全人類の全世代を相手に奮闘する必要はないのです。

 客層を絞り込み、客に合わせたラインナップを考えましょう。それは一人一人のお客様をよく知ることから始まるのです。
 

聞き上手になりましょう!


近頃モールと呼ばれるショッピングセンターが各地に作られるようになって、多くの人でにぎわっています。でも、モールの中の全ての店が満員御礼になっているのではなく、人が集まっている店と、店員さんが暇そうにしている店があります。扱っている商品がそうさせている場合もありますが、店の雰囲気がそうさせている場合もあります。

 あなたにはこんな経験がありませんか。ふらりとお店に入って、何気なく商品の一つを手にとるかとらないかのうちに店員さんが寄ってきて、「何をお探しですか」「それはこういうものでして、あちらにもこういうものがあるんですよ」「他にこういいたものもあるのですが、こちらはいかがですか。」と、いつ尽きるとも知れないおしゃべりを始める。あなたは「ちょっとゆっくり見せてください」と言い出せずに店を出る。

 これは店員のほうが自分の話ばかりしたがっています。そうではなく、「今どういったのをお使いですか」とか「今お使いのものはいかがですか」とお客様に話をさせる声のかけ方を心がけましょう。大切なのは、お客様から情報を引き出す事です。

 お客様に「この店は私の話を聞いてくれる」と信頼していただけたら、そこから話がどんどんふくらんでいくものです。そして常連となってもらえれば、お客様の輪もひろがっていくでしょう。

 

売り方に注目してみましょう!


 今、千葉ではどこの町に行っても
100円ショップとコンビニとマツモトキヨシの無いところは無い位これらの店舗数が増えています。この三者にスーパーとホームセンターを足したら、生活用品はほぼ100%そろうのではないでしょうか。

 では、深夜営業も辞さなくなってきたスーパーとコンビニが共存しているのはなぜでしょう。ホームセンターとマツキヨも品揃えは似ているのに、同じ町内にあるのはどうしてでしょう。例えば、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどはこれらの店全てに置かれています。

 これらの店を見比べてください。同じ様な商品構成でも、少しずつ売り方が違います。商品はほとんど重なっているのですが、少しズレている。お店の雰囲気も、何でもありそうだったり、厳選されていたりです。

 これを参考にしましょう。うちはあそこの大型店と競合しているから不利だと悲観しないでください。商品だけが全てを決定するのではないのです。

 なるべくたくさんの中から選びたい人もいるし、あまりたくさんだと迷ってしまうので、ある程度種類が絞ってあるほうがいい、しかも商品知識の豊かな専門店がお付き合いしやすいと考える人もいます。

 当座間に合えばいいという時もあるでしょうし、品質を重要視する場合もあります。メンテナンスやエコロジーが関わる場合、人によって選択は様々です。

 大型店と価格競争する必要はありません。自分の得意な売り方を考えましょう。その売り方の中でかゆいところに手が届く的な売り方を目指しましょう。
 

外出は日常からの脱出です。


 千葉に住む人たるもの、必ず
1度はディズニーランドに行った事があるでしょう。それではマザー牧場は?成田山には?鴨川シーワールドは?船橋ららぽーとは?千葉もなかなか良いところですね。

 ではあなたは、何故そこにいったのでしょうか?なにか用事があったのですか。ちょっと事情があって潮干狩りに行ってきましたということはまず無いですよね。普通、お出掛けは楽しむために行きますよね。

 ここでひとつ質問です。あなたの商売はお客様を楽しませていますか。お客様は用事があって来店されるのでなければ、楽しむ為に出掛けてこられるのです。

 職人気質の店主と話をする、上品なもてなしを受けてVIP気分を味わう、自宅では絶対できないインテリアを楽しむ、そういった非日常感を仕掛けてみてはいかがでしょう。

 なにもお店を改装したり、店員を増やしたりと出費をしなくてもいいのです。すぐ思いつくのは、OO日限りのイベントを行う、OO限定の優待日を設けるなどです。こういったやり方は特別感を演出します。または、優越感をサービスするなら、おもてなしを行き届いたものにしたり、帝国ホテルのドアマンの様に1度行っただけでも顔を覚えて差し上げたりすると、お客様の方でもここは客を大切にしている店と覚えてくれたりします。

 目に見える演出としては、やはり見た目の雰囲気です。心地よい空間作り、気の置けない気楽な店、ちょっと不便なところもあるけれど懐かしい感じなどそれこそいろいろです。

こうした演出で、お客様にふだんと違う時間を過ごしていただき、それが、ここのカラーなのだと覚えていただく。そして雰囲気のある、特徴のある店として知られることで、キラリと光る存在となるのです。
 

お客様は満足していますか?


 今回はモノの流れについて少し考えてみましょう。

 モノはメーカーによって作られ、流通の手を通りお客様のもとへたどり着きます。メーカーはモノを開発し、流通は売れそうなモノを販売し、お客様は欲しいモノを購入する。この流れがうまくいけばみんながハッピーになれるわけです。

 ではどういったものがみんなをハッピーにするか考えてみましょう。

 それは、 最終的にモノが落ち着く先である、お客様のニーズにあっているかどうかによって決まります。お客様はそのモノが気に入って買ってくれたんだから大丈夫、満足してくれてるさ、と思って,次のモノを売る事ばかりに重点を置いていませんか。

 お客様がそのモノをどの様に使っているのか、不満な点は無いのか、この次はどの様なモノをもとめるのかをフォローすることで、お客様とのコミュニケーションを深めましょう。大手量販店が、モノをメーカーからお客様への流れを加速させる姿勢を強める中、小売店の良さをアピールしましょう。

 お客様の満足の隙間を埋める。その為に、今御買い上げいただいたお客様の側に立って今お求めになったモノを、よりご満足いただけるようにお手伝いしましょう。

 お客様が今使っているものが、ライバル社のものだとしても、自分の扱っている商品に変えさせる必要はありません。お客様は、100%満足している場合は稀ですから、どこかにニーズはあるものです。大切なのは,売りっぱなしにしない、ていねいな販売姿勢です。
 

お客様との絆を深めましょう!


 商売にはモノを売る側と買う側があります。しかしそれは、モノがただ単に移動する事ではありません。特に販売の場にあっては、モノは人と人の間を通過するという事なのです。ですからお客様を大切にしない限り、この流れはいつ途切れても不思議ではありません。また、販売担当者とお客様という、強いけれども細いつながりだけでは心もとないものです。

 お客様に対しては、次のように接し、信頼を深めましょう。

    担当者のみではなく、複数従業員でコミュニケーションをとる。

     営業を行うときも、担当者のみではなく複数が訪問し、大切な顧客であることを印象づける。

     顧客の要望を直接聞き、フォローに際しても,担当者個人にまかせきりである印象を与えない。

つまり「担当者がモノを売る」というよりも、「店全体で御客様のために動く」姿勢を示す事です。

営業力のある担当者一人に御客様との関係をゆだねてしまうことは、お店にとって効率的ではありますが、危ういものです。また、お客様にとってもその担当者のイメージが先行し、お店の存在が背後に回ってしまいます。

 お店、または会社全体で営業を行う事で、一人一人の営業力も補い合えますし、一石二鳥と言えるでしょう。

 

安い=喜ばれる、ではない。

 
長期にわたる
デフレ環境下で、多くの業界で相変わらず厳しい価格競争が続いています。値引き競争で勝ち残るのはとても難しく、また勝者となっても勝利とは言えない結果に終わることも考えられます。

 誰でも安いと助かるのだから、これもお客さまの為と値引きをするとどうなるでしょう。販売側は売っても売っても利益が少なく、さらに売らなくてはなりません。販売目標を達成する為、無理に値引きを重ねますます苦しむこともあるでしょう。     

 安くすればするほど飛ぶように売れるのなら、そんな事も無いでしょうに、ますます売らなくてはならない泥沼に落ち込むのは何故でしょう。

 それは、お客様に「本当はいくらなのか」「どこまで値引きできるのか」という不信感を与えてしまうからなのです。また「こんなに安くできるなんて元が高すぎるのではないか」「こんなに安くなるなら質が悪いのではないか」という不信感も芽生えてしまうのです。

 売る側が、御客様のため、と思ってする値引きだけがお客様に満足感を与えるのではありません。むしろ不信感を与えてしまえば、誰のためにもなりません。ですから、無意味で無秩序な値引きは却って禍の元なのです。

 この担当者ならOKとか、今日はOKとかの根拠の無い値引きはやめましょう。自社の価格体系を保ち、顧客にも適正価格を把握してもらう。値引きに頼らない営業をする。

 商品の値段だけが商売を決める事はありません。お客様があなたの店のどこに惹かれて来てくださるのか、その事で勝負しようではありませんか。

 

キャッチコピーは見えない看板です


 スーパーやディスカウントストアの店内は、大きく赤で書かれたポップと呼ばれる文字や数字でにぎやかです。また、いまどきの本屋さんには、手書きで本紹介の文が書かれたカードがあちらこちらに立っています。

 この様なポップ、キャッチコピー、アオリ文句といったものは、ある商品をモノの洪水の中で目立たせ、探しやすくするだけではなく、手に取ってみようかなという働きかけも行います。今例に挙げたものは、目に見えるもの、視覚的な方法です。

 または、耳に聞こえるもの、聴覚的な方法もあります。

 「どうする〜アイフル〜」「クロネコヤマトの宅急便」と短い文章を歌ったり、「マツモトキヨシ」「プレイステーション」の様に、単語だけの時もあります。これらは耳について離れないので、覚えてもらうのにとても効果的です。

 どちらも特徴は 「短くてわかりやすい」 営業の狙いを絞り込んだ単純明快なものだという事がお分かりいただけるでしょう。

 販売する側は、この売り文句を従業員全員で使用しましょう。チラシに印刷したり、電話応対で使用したり、よくよくアピールして、お客様に、あ、あのお店ねと覚えてもらうのです。こうして親近感を持ってもらう事で、敷居を低くし、入りやすい、手に取りやすい雰囲気が生まれます。販売側にとっても、言葉一つが御客様との間を結ぶ架け橋となり応対しやすくなります。

 この様に、お店の看板となる言葉を使用するのもひとつのテでしょう。
 

従業員全員が意識的に仕事してますか?

 
ひと頃ほどのガーデニングブーム熱は沈静化したとは言え、センスのいい庭や寄せ植えが増えて、町を歩くのも楽しくなりました。

 お店作りと庭造りに共通点を求めるとしたら、先々の求める姿を思い浮かべた上で始める、といったところでしょうか。ある程度の将来に、こうなっているだろうというプランが必要なのです。営業においては、そのプランとは営業戦略に他なりません。

 どんな目標を持つのか、自分の会社、店の良いところ、強いところはどこか、改めて考えてみましょう。営業目標がまとまったら、次に、具体的に客層と扱い商品のマッチングを調べたり,顧客情報を管理したり、顧客が自分たちの営業についてどんな印象を持っているかなどを把握していきます。

 そんな事はとっくに始めていますという方は、今一度、営業活動のイメージが全社員に行き届いているか、また営業姿勢がイメージ的なものに終わらず、具体的に意識されて行われているかを確認してみる事をおすすめします。わかったつもりで、惰性で仕事をしているかもしれません。

 また営業目標が、売り上げを伸ばしたい、販売網を広げたいというように大まかだったり、当たり前だったりすると具体的にどうすればいいのかが見えにくいものです。いつまでに、どの客層になど、営業の重点をおくのはどこか、その為の作戦はこのようにしたい、という事を、全従業員が承知し行動する、そのような活気のある現場にしたいものです。
 

お客様は何故それを買うのでしょう?

 
スーパーのスナックコーナーでは、毎年夏に向けておつまみとなるスナックの新商品が並んでいます。このところ好調なペットボトルのお茶も新商品が投入されています。

 でも結局、それらは今あるジャンルの商品の中でのバージョンチェンジにすぎません。今まで見た事が無い商品が登場し、ブームになるという事は実はとても少ないのです。

 みのもんた氏が紹介する品々も、昔からある物の中から選ばれた物、少し目先が変わった物なのです。あの番組の強さは、健康ブームの世の中にあって、特に健康に気をつけている客層に向けて、健康情報を届けているところです。客層が絞り込まれたところに、まさにピッタリの情報が送られている凄さです。

 その為、酢や青汁にも数々のバリエーションを生み出し、商品構成を豊かにしましたし、お客様のほうでも健康に良いなら何でもいい、黒酢と名がつけば何でもいいというのではなく、かなり好みが細分化しています。

 ですから全体的な売り上げにだけ注目した販売をしていると、顧客のニーズに対応しているかが分かり辛くなっているのです。販売側が常に、お客様の求めているものと商品が一致しているか、買ってくださったお客様が満足しているかを確認するようにしましょう。

 その為に、お客様がその商品を買う訳を、デザイン、品質、価格、安心感、満足感などの様々な面から把握しておく事も大切です。

 数あるモノの中で、御客様は何に動かされてそのモノを買ったのか、流行に踊らされず自分たちでお客様の動向を掴んでおく事です。
 

お客様はどこにいますか?


 これから会社、店を始めようとする人にも、すでに持っている人にも、自分の顧客となる人が、どんな客層でどの位いるのかを考える事をおすすめします。

 具体的には、お客様に接する時間が長いか短いか、例えば、常連さんの多い居酒屋か、ファーストフードの様に対面5分以内で終わるのかは、仕入れから違ってきます。

 また、お客様が繰り返し利用してくれる店かどうか、例えば、床屋、美容院はある程度の頻度でお客様に足を運んでもらえるけれど、血統書つきの子犬を年に何回も買いにくる事は無いでしょう。

 常連客を相手にしない場合でも、そのお客様が不特定多数なのか、ある特定の集団が相手なのかによっても異なります。リネンサプライと街のクリーニング店では、全然仕事内容が異なります。

 この様に、様々な点から、あなたがターゲットにしている客層は、常に営業を行って新しい客を集めなければならないのか、それとも提供する業務内容を充実させる事で客が集まってくるのかを考え、それにあわせて展開する事を常に考えているべきです。

 日々の忙しさに追われて考える暇がなかった方も、分かった上で仕事に励んでいる方も、基本的なことではありますが考え直してみましょう。またそれらを、仲間と確認しあってみましょう。口に出してみる、文章にしてみるだけでも意外と気付かされることがあるものです。
 

主婦の知恵も参考に・・

 
 大なり小なり会社や店を経営する時に常に付きまとうのが、資金の問題です。特に税金や給料といった払わなければならないものを、毎月きっちり支払う事は、意外とプレッシャーが大きいものです。

 少しでもこのプレッシャーを軽くする為には、出費を抑える事と財源を確保する事、つまり世の奥様方がやっている家計簿の考え方がわかりやすいと思います。

 まず、売り上げが上がってもすぐ事業拡大に走らない。だんなの給料が厳しいときには食費を抑えるのと同じです。不景気の時には油断なく、女房はだんなの小遣いの使い方にも目を光らせるものです。

 そして人件費や納税資金は積み立てておく、それもできれば自動引き落としが良いでしょう。これらは固定費なので、業種に関わらず出て行くお金です。ですから毎度資金繰りに慌てずにすむように、最初からキープしておくのです。積み立てをしていない奥様はほとんどいないでしょう。こうして主婦たちは将来の出費に備えているのです。

 また、創業したばかりの頃は、役職を作らず社長に集中する体制をおすすめします。そうすれば、動くのはチームで動く事はあっても、情報はチーム内で整理されず直接社長に集まります。中小企業は社長が指示を出す事がほとんどですので、そのほうが動きやすいものです。

 そしてできれば、社長は社員全員の顔の見える場所にいて、社員同士はもとより、社長ともコミュニケーションできる場所にいると良いでしょう。社内の風通しもよく、銀行の借り入れ枠にも余裕がある。これでプレッシャーも軽くなる事うけあいです。
 

みんなで前向きに悩もう!


 まるで底なし沼のような不景気が続く昨今ですが、現況を嘆いてみても、誰かのせいにしても仕方ありません
。銀行業界にも自動車業界にも、勝ち組負け組みがあることですし、ある業界だけがバラ色になっていたり、自分の業界だけが長いトンネルに入り込んでしまっている訳ではないのです。

 社長さん、店長さん、もし身近に元気なライバルがいたら観察してみましょう。強力な営業マンがいるのでしょうか。効果的なチーム作りをしているのでしょうか。自分の経営より優れたノウハウがあるのでしょうか。そして自分たちにはどんなやり方が向いているのでしょうか。

 不景気の責任をリーダーだけが背負い込まずに、とにかく前向きに考えましょう。従業員が少なくて規模が小さい事は、同時に、全員一丸となって会社を支える雰囲気を作りやすいという事です。顧客数が伸び悩んでいる内に、顧客情報を充実させて完璧なフォローを行えるノウハウを確立させましょう。

 こんな時代ですから、「根拠のない楽天家」ではなく「根性のある楽天家を」目指しましょう。「もうダメだ」ではなく、「何とかなる」と言葉に出していってみましょう。これだけで気が楽になりますよ。そして、将来仕事が大きくなっていっても使える経営スタイルを、今、確立させられれば最高ですね。
 

少数精鋭・一騎当千・値千金


 営業に携わるものとして、常に他社が気になるのは当然です。それがたとえライバル社ではなくても、全然業種の異なる相手でも、「ウチは社員が○百人で
,年商は○○です。」と聞かされれば、うらやましく思ったり、リポDをユンケルに変えてがんばるぞ!とやる気が燃え上がったりするでしょう。

 しかし、ちょっと待ってください。数字にごまかされてはいけません。大きい事は良い事だ、ではないのです。でかいアメ車の燃費だって、小さい日本車よりずっと悪いのです。

10人で1000万売り上げるのと、500人で5億売り上げるのは、後者のほうが商いが大きく見えますが、実は一人当たりの売り上げは同じです。それに規模の大きい企業は人件費、設備費等の固定費も大きいので、実は利益が少ない事もあるのです。

 ですから私たちは、全体の売り上げではなく、従業員一人当たりの粗利益こそ問題にするべきです。

 拡大していくのは良い事ですが、良いこと尽くめではありません。隣の芝生が青く見える時もあるでしょうが、社屋が小さくたって、従業員が少なくたって、気にすることはありません。

 一人当たりの稼ぎ高で勝負しましょう。そこにこそ、あなたの、そしてあなたの会社の輝きがあるのです。

 
会社の大小が優劣と結びついているのなら、この不況で、大企業が大規模なリストラをしたり、給与をカットしたりするはずがありません。現在も多くの企業がパートやアルバイトでしのいでいるのは、とにかく出て行くお金を抑えるためです。企業の理想は、給料のいらない従業員なのですが、そうもいかないので、お荷物社員を少しでも減らそうとしているところなのです。

 ですから、中小企業の心意気としては、少数精鋭といきたいものです。それが従業員一人当たりどのくらい稼ぎ出しているか、専門用語で、労働生産性というものです。気をつけるのは、売上額を従業員数で割るのではなく、その月の粗利益を従業員数で割るところです。

 人件費その他を考えると、1ヶ月1人当たり60万円は利益をあげて欲しいものです。売上高が変動しても、この最低ラインはキープしてもらいたい。理想は80万円以上です。

 売り上げが伸びても、薄利多売だったり、経費が膨らんだりしていては、危機が隠れているだけで、真綿で首を絞められているようなものです。

 気にしなくてはいけない数字は労働生産性、これが従業員一人一人の元気を表しているのだとおわかりいただけたでしょうか。
 

苦手な事は他に頼もう


 商売をしていると、やはり仕事の量を大きくしていきたいと感じるでしょう。顧客数も取扱量も増え、部下や支店の数が増えていくと、バラ色の未来が待っているような気がします。

 でも、再三言うように、人数や売上高にごまかされてはいけません。また、今の時代、商品を作って、売り込んで、流通させ、管理する、その全ての業務を拡大させていく事はとても難しいです。

 世の中はバブルの怖さ、デフレの怖さを知り、環境意識も変わって消費は縮小傾向にあります。ここはむしろ、中小企業の良さ、少数精鋭を生かすときかもしれません。

 まず自分の仕事の長所と短所を拾い出してみましょう。あなたの会社はモノを作る会社ですか。営業、売込みが強いですか。アイディア、マーケティングに実績がありますか。

 モノ作り中心のところは、売込みよりも技術力を育てる方向に目標を置く、営業に秀でたところは、自社開発よりも前者のようなメーカーさんの横のつながりを作って、その業界の情報集めを極めるというように、分業をするのです。

 自社の部門を縮小すると、小さくなっていくような気がするかもしれませんが、身軽になるのだと考えてみてください。例えば、会社を大きくするために社員を増やしてみましょう。しかし、来る人がみんな磨けば光る原石ではないのですから、会社の負担も増えます。

 その点、メーカーに徹して営業を他社にまかせる、或いは営業に重点を置いて自社工場を分離する、と言うように身を軽くすれば、打つ手は次々出てきます。一度雇った社員をリストラするのは大変ですが、取引相手なら自分の希望にあわせて変更する事ができるからです。

 「ウチは技術力はあるんだけれども、売り込むのは下手で・・」とか「ウチはマーケティングは得意なんだけど、在庫はかかえられないなあ・・」と言う会社はそれを弱点とみなす必要はありません。どんどんパートナーを探してみましょう。「ウチは総合力が高いから誰と組まなくても大丈夫」というところより、時代に合わせて動けるかも知れませんよ。
 

アリはこつこつと働く


 経営者サイドにとって一番大切なのは資金繰りです。この不景気の時代、自転車操業に陥らないように、長期の資金繰りを把握した上で、月々の計算をしていかなくてはなりません。

 まず、収入に当たる粗利益、月々最低限確保しておくべき粗利益はどれぐらいなのか。そして給与、賞与、保険施設保持にかかる費用などの波が、どの時期に来ていくら必要か把握しておきましょう。

 企業にとって、3,4ヶ月先の資金繰りは、今現在の内容の結果となります、ですから経営者はその月の成績だけではなく、四半期、または半期先の経営状態を考えなければならないのです。

 資金繰りでピンチが訪れるのは、相手に原因がある場合と、自分に原因がある場合があります。相手の不渡りなどで連鎖倒産しないようにするには、常に情報収集をして警戒しておく必要がありますし、貸し倒れ倒産防止策も調べておくとよいでしょう。

 自社がピンチになった時には、とにかく粗利益を確保できる規模にまで、会社を一度削る事になります。それは社員だったり、支店だったり、部門だったり、不動産だったりします。 

 では、どのくらい削れば良いかの目安ですが、1ヶ月の売上高が1000万円の会社は、その月の支払いを全部済ませた時点で、1000万円の預金が残る位です。5000万円の会社も、同じく給与、経費その他の全支払いを済ませて、5000万円残る事を目安にしましょう。つまり月商1か月分です。

 実際にはかなり厳しいので、まずはその半額を目標に始めても良いでしょう。

 ここでおススメなのが、前にも出ました家計簿感覚です。主婦が家計費を切り詰める根性、そして天引きのススメです。

 コピーなどリースしているところは多いでしょう。そしてなるべく安いところを探して契約しているはずです。社用車をやめてレンタカーにしたところもあるでしょう。

 それらの経費を、やめなかった事にして積み立てる。借入金を返し終わっても、まだ続けているつもりで積み立てる。こうしたつもり積み立てを、天引き式で強制的にプールするようにします。そして,少し余裕ができたときも、規模拡大に走りたがる気持ちを抑え、なるべく早く預金残高を目標の月商1か月分に近づけるようにしましょう。